篤姫「無血開城」

「篤姫」も残り２回。近くのＮＨＫセンターの篤姫ポスターが色あせていて、始まってからの月日を感じました。

さて、西郷さんに斉彬さまの書状を渡し、自分の手紙も添えることで、なんとか無血開城にこぎつけた天璋院。江戸城という自分の家を出る悲しさからか、お仏壇の前でぼんやり。

「くるぞ、くるくるくる！」と期待も高まるというもの。すこし焦らしたあと、位牌が光った！蝋燭が揺れた！

「なんじゃー御台らしくもない！」

きたー！高い声きたー！バカ殿バージョンで家定さまの幽霊登場。

何を天璋院が思い悩んでいるのか、天国の旦那はお見通しだぞ、と言わんばかりに立て板に水でアドバイスをしていきます。いわく、

「そちに落ち度はない」
「いかなる形にせよ徳川の家は続くのだろう？ならばそれでよいではないか」
「城を枕に討ち死にか？つまらぬつまらぬ！」
「わしが残したいのは城でも家でもない、徳川の心じゃ」
「そちのいるところ、そこがすなわち徳川の城なのじゃ」
「ひたむきに生きよ」

うわ、いいこと言うなあ家定さま。これは、篤姫でなくても惚れる。こんなに信じてもらえたら、もう顔が堺さんでなくても惚れる。

薄緑色のうち掛けを着て、二本差しの公用着。私はてっきり閨の白い服で出るのだと思っていたので、（その恰好で身罷られたような？）意外でした。

そして、

「わしがいつも見ておるからの」

死者に言ってもらいたい言葉ナンバーワンのセリフを残し、去っていく家定さま。どれだけ大事にされているキャラクターなのかがわかる、１００点満点の出番でした。

最初、お一と生家の絆で引き込まれ、斉彬さまの理想に惹かれ、輿入れにときめき、奇天烈な家定さまをガン見して、篤姫との心の交流に涙し、後半はひたすら徳川家に尽くす天璋院の生きざまに胸打たれた今年の大河。残すはあと二回。徳川ＶＳ官軍も思ったより殺伐とせず、穏やかに最終回まで見ることができそうです。

これで正真正銘堺さんの出番はラスト。まずはファンとしてお疲れ様、と言いたいです。

さて、いつの間にやら４００００ＨＩＴ。いつもありがとうございます。こんな辺境の地のブログですが、カウンターとコメントが心の支えです。これからもよろしくお願いします。